境内のピンクのアジサイ
個展の作品準備で記事をアップできませんでしたので、きのう教えていただいた内容です。
不動明王さまから、
「すべての心の脇に神が座っている。」
と言われ、美しい衣を着た姿の横に神様が座っている映像を見せてくださいました。
その神様は、石でできた仏像のようにグレー色で、白い何も柄のない日本の着物のようなものを着ています。
ご住職さま方のところにお釈迦様の仏像があります。
お釈迦さまからのお言葉なのかもしれません。
「心が美しい衣を着ていたとしても、悲しいときに悲しみ、ひどいことをされたときに怒りを感じるのは自然なことだ。
喜怒哀楽を感じ、その反応をすることに問題はない。そうするべきだ。
そのために生まれてきた。
石のような心にするためにこの世に来たのではないのだよ。」
うわぁ、一気に楽になりました。
ときどき、修行者が勘違いしてしまいがちなところでもあります。
「ひどいことをされて、その相手を『ひどい奴だ!』と心が揺れるのが自然だ。
悲しむのも自然で当然だ。
心が何かをつぶやくたびに、隣に座っている神は、どんなつぶやきに対しても
『そうだよな、そうだよな』と聞いている。
心にこうしろ、ああしろ、などと言わない。
これはダメだあれはダメだとも言わない。
ただ『そうだよな、そうだよな、そう思うよな』と心のつぶやきを聞いていてくれる。
様々な心の揺れを体験するのがこの世だ。
『ひどい奴だ!』と強風で乱れた髪と衣をきれいに整えれば、それでよろしい。」
そうか、衣が乱れただけなんだ!
相手に対して物理的に仕返しをするなどということは問題だけれど、心で何かを感じるというのは自然なことで、心の中だけで解決するなら問題はないのだ。
なんだか反応の対処がわかった樹がします。
善人にも悪人にも、この「そうだよな神」は全員の心の脇に座って聴いているのです。
「そうだよな、そうだよな、そう思うよな。」
「そうだよな、そうだよな、そうしたくなるよな。」
「そうだよな、そうだよな。」
涙が出ますね。
空海さまのところで、大黒様もいらっしゃるので、いつも笑顔の大黒様は悲しむことはないのですか?聞いてみたくなりました。
「悲しくなることもあるよ~、笑いながら悲しんどるよ~、笑いながら怒っとる。」
思わず吹き出しました。
竹中直人の笑いながら怒る人を思い出しました。
大黒様は相手も笑顔にする達人なのですね。